10月26日(金)・27(土)にハウスキーピング協会主催の『整理収納フェスティバル2018』が両国KFCホールで開催されました!
今年で11回目を迎えるという、整理収納に興味を持つ方々へ向けての、年に一度の大イベントです。
エントランスには、協会マスコットの”ハンス王子”がお出迎え!
内容は、整理収納関連の製品やサービスを提供している「企業展示」や、整理収納アドバイザーが各々の活動を紹介する「にぎわいマルシェ」など、活気あふれるものばかり。
その中でも、目玉企画となるのが、ゲストをお招きして繰り広げられるトークイベントです。
今回は、習慣化コンサルタントの古川武士先生と、ハウスキーピング協会の澤代表理事とのスペシャル対談が催されました。
「整理」を「習慣化」したいと思っているかたは、きっと多いはず。整理や片付けをしても、それが習慣化できずに、また散らかるという経験はありませんか。
古川先生は、ベストセラー『30日で人生を変える「続ける」習慣』の著者でもあり、習慣化の第一人者。
整理と習慣の関連性は深く、トークイベントでは、たくさんの気づきがありました。
今回は、わたしが古川先生のお話を聞いて、習慣化するためのコツなど、特に印象に残ったお話しのポイントをお伝えします。
Contents
ポイント1|習慣化も整理も性格とは関係ない
拍手とスポットライトに照らされて、颯爽と登場した古川先生!とてもスマートな雰囲気でステージがぱっと華やいだ感じです。
偶然なのですが、わたしは4年くらい前に、古川先生の『続ける習慣』を読んでいたのです。
まさか御本人の講演を見る機会があるなんて思っていなかったので、今回は真っ先に客席入りしてしまいました。
さて、そんな古川先生と澤理事の最初のやりとりは、こんな内容でした。
古川先生
「僕はとにかく何をやっても続かない性格で、英会話をはじめ挫折した習い事はこれまで20以上ありました。」
「仕事で独立後も立ち位置が決まらず、数年間は飽き性ライフを送っていました。」
「続かないのは、性格や意志の問題だと思い、続けられる意志の強い人が羨ましくてしかたがなかったです。」
澤理事
「わたしも、今では掃除を生業にしているのにもかかわらず、若い頃はものすごく汚い家に住んでいました。」
「仕事から帰って、暗い部屋に入ると、グシャッとなにか踏み潰すんです。それは昨夜食べたカップラーメンなんですよ。」
会場(笑)
なんと、お二人とも笑顔で「だめだめエピソード」を自慢し合ってました。
登場からのイメージとは正反対な告白にちょっとびっくり。とういことは、お二人とも生まれつきの性格や、才能に恵まれていたわけではないということなのですね。
こんなエピソードを聞かされると、なんだか一気に親近感を持ってしまいます。
整理収納も、「もともと片付けが苦手な性格だから」「ずぼらな性格だから」といった性格のせいにする思考パターンがとても多いものです。
でも、実は性格のせいではないのです。
整理収納は、正しい理論や手順が分かれば、誰でもできるようになります。
習慣化もどうやら、性格が関係ないのは共通のようです。
では、どうすれば習慣化を身につけられるのでしょうか。
ポイント2|習慣化はベビーステップで始める
古川先生
「研究によって、習慣化は性格のせいでなく、習慣化のポイントをおさえれば、誰でも身に着けられることがわかりました。」
澤理事
「古川さんの著書に、”習慣化は、ベビーステップで始める”ということが書かれてありましたね。とても良い言葉だなと思いました。」
「ハードルは、最初は低くて良いということですね。」
ベイビーステップとは、文字通り赤ちゃんの一歩ということです。確かに、赤ちゃんの成長は、最初はとてもささいなものですね。
アクビした、伸びした、横を向いたなどなど、小さな積み重ねですが、一つ一つの成長が、この上なく嬉しいものです。
何かを習慣化するとき、大掛かりに始めるのではなく、小さく始めるのがもっとも効果的だと、古川先生の著書にも書かれています。
整理や片付けも、実は同じことが言えます。急に思い立って、「家の片付けをしよう!」と張り切っても、次第に疲れて、嫌になってしまう。片付けの習慣化どころか、結局一つも片付かないで終わってしまう。
それなら、今日は、引き出し一段だけ、今日は本棚、今日はクローゼットというように、小さなステップを積み重ねていくほうが良いのです。
ポイント3|一日15分でちいさな達成感を積み重ねる
ちいさなステップを住み重ねるというのは、ちいさな達成感を得ることでもあります。お二人のトークは、具体的な方法論に入っていきました。
古川先生
「ベビーステップは、できた、できた、できたを積み重ねていくことなんですね。」
澤理事
「なるほど、そうですね。人間は達成感を得ると、もっとやろうと意欲的になりますね。」
「ところで、古川さんの著書に、”一日15分やる”という方法論がでてきましたが、5分や10分ではだめなんですか?」
古川先生
「実は、達成感を得るには、5分や10分だと短すぎるんです。15分は程よく集中できて、達成感をもっとも得やすい時間なんですね。」
なるほど、たしかにこれは腑に落ちますね。30分だと長すぎるけど、15分なら、ちょうどいい感じがします。
たとえば、”明日から30分早く起きる!”だと、厳しいけれど、”15分早く”なら、できそうな気がしますものね☆
そして、澤理事のことばが続きます。
澤理事
「長時間やると、疲れて、雑になる。15分なら、ていねいにできるし、もっとこうしよう、良くしようと工夫や気付きが得られる。」
たしかに、何事も、長時間やっていると、集中力もなくなります。片付けも、同じです。
長時間やると、最初はていねいに仕分けしたりしていたのに、だんだん雑になって、この箱の中身はなんだかよくわからない物ばかりだけど、とりあえずこのままでいいや、なんてことになりがちです。
この「とりあえず」が、いつまでもすっきり片付かない原因となるのですね。
小さなことを、短時間で習慣化するというのは、片付けにもとても効果的なこと。わたしも改めて気づかされました。
ポイント4|古川先生も整理収納アドバイザーだった!
さらに、古川先生のこんな一言で、スペシャル対談は、ますます盛り上がりました!
古川先生
「実は先日、わたしも整理収納アドバイザー2級資格をとりました。」
澤理事
「いかがですか。日常生活において、なにか変化はありましたか。」
古川先生
「物を置く位置を決めるという、定位置管理という考えたを習ったので、それを実践したら、奥さんにしかられなくなりました。」
会場(笑)
古川先生も、整理収納アドバイザーだったんですね!早速、日常生活で実践されていて、さすがです。
定位置管理というのは、整理収納アドバイザーの鉄則のひとつで、物の住所をきめましょうという考え方です。
日常生活で、”カギがない!”なんてことは、誰しも経験があるでしょう。それはカギの定位置が決まっていないせいなんですね。
「カギは必ず、玄関の棚の上におく」といった住所をきめておけば、毎朝カギを探すこともなくなるでしょう。
古川先生はすでに52の習慣を身に着けたということでしたが、整理も習慣化してしまうのですね。まさに怖いものなしですね!
ポイント5|常に考える習慣をもつ
お二人の楽しいおしゃべりで、あっという間の一時間。最後は澤理事のこんなことばで締めくくられました。
澤理事
「今日、集まっているみなさんに、ぜひ習慣化してほしいことがあります。それは”常に考えるということです。」
「今日、過去最高の自分になるためにどうするのか。自分の貢献軸はなにか。ということを考え続けてください。」
古川先生も、このことばに、大きく頷いていらっしゃいました。
常に考える、工夫する、修正するということは、何をするにもとても大切ですね。整理収納も、年齢やライフスタイルの変化に合わせて、対応させていくことが必要です。
わたしも、どんなに完璧も思えても、「まだ何かできる」と考えることを習慣にしたいと思いました。
整理でつながる ひろげる 整理収納フェスティバル
整理収納フェスティバル2018、スペシャル対談のほかにも、まだまだ素敵なプログラムがたくさんありました!
わたしも、キャッチフレーズの「整理でつながる 整理でひろげる」にもあるよう、このフェスティバルで発信されたメッセージを、ひとりでも多くの方にお伝えしたいと思います。
2019年のフェスティバルも、きっとますます盛り上がることでしょう。今度はどんな、あたらしい発見や気づきが得られるか楽しみです。
みなさまも、次回はぜひ参加してみてくださいね☆
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