整理収納アドバイザー1級二次試験は、研究発表のプレゼンテーションです。
「研究?」
「プレゼンテーションってどんなふうにするの?」
たいていの方は、きっと、このように思うのではないでしょうか。
わたしも、”研究”といえば、子供のころの夏休みの自由研究くらいしか思い浮かばず、最初は不安になりましたよ。
でも、そんなわたしも無事、1級を取得できました!
そこで今日は、研究発表資料のまとめ方やプレゼンの方法など、わたしがポイントとしたことをご紹介していきます。
Contents
整理収納アドバイザー1級二次試験の概要
整理収納アドバイザー1級二次試験課題
整理収納アドバイザーの二次試験については、あまり情報が多くありません。下記は、ハウスキーピング協会からの出題手引きの引用です。二次試験の課題は2つあり、そのどちらかを選択します。
【提案編】
あなたが今後第三者(ご自身とご家族以外)に対して、整理収納においてどのような「提案」をしていくかを考えてください。提案の方法を選択し、その方法にあった提案を制作してください。
【実作業編】
あなたが実際に行った(自身以外、家族可)整理・収納の体験を通して、その目的と効果を述べてください。どのような目的で改善を行い、どのように理論を使いどのような効果があったかを具体的にしてくください。
~ハウスキーピング協会 1級2次試験用 研究発表の手引きより引用
提案編と実作業編どちらを選ぶ?
協会によると、2つの課題のうち、提案編を選択する方は圧倒的に少ないそうです。(わたしも選択したのは、実作業編です。)提案編を選択する方が少ないのは、第三者となる具体的な提案対象がイメージしにくいからなのかなと思います。
反対に、実作業編は、自分以外の家族も可となっているので、実家や姉妹などに協力してもらいやすいですね。わたしの場合も、この実作業編を選択し、お友達の家を整理収納しました。
それでは、わたしが実作業編の研究発表をしたときのポイントをあげていきます。
ちなみに、提案編については、この記事の最後に、いくつかの題材をご紹介していますのでご覧ください☆
実作業編でまとめる内容のポイントは2つ
実作業編は、実際に整理収納を行った内容をまとめていきます。わたしは、職場のお友達に協力してもらい、寝室の押入れ収納をテーマにしました。
ここで重要なポイントは課題文にもありますが、大きく2つです。
目的と効果を対応させる
ひとつめは整理収納の目的と効果をきちんと対応させることです。どんな目的があり、整理収納を行った結果、どういう効果があったを明確にすることを心がけました。
わたしの研究発表の場合
テーマ|寝室の押入れ収納徹底攻略~家族がぐっすり眠れる寝室へ~
対象者|「疲れた」が口グセになっている30代ワーキングママ
目的|押入れ収納を見直して、寝室の環境を快適し、ぐっすり眠る。
効果|これまで寝室に出したままになっていた布団が収納できた。
部屋がすっきりして、掃除がしやすくなった。
他の部屋も整理収納したくなった。
「疲れた」を言う回数が減った!
利用したアドバイザー理論の明確化
そして、もうひとつは、これらの目的を叶えるために、整理収納アドバイザーのどんな理論を利用したかを明確に記しました。
わたしの研究発表の場合
整理収納8つのステップ|押入れ収納を完成させるためのフローにそっていく。
ステージ理論|押入れの中身がどういった状態なのか。整理のレベルを知る。
5つの鉄則|物が必要かどうかを、適正量や使用頻度別で分類する。
収納の分析|押入れをどう使うか。上段、中段、下段の使い方。
定位置管理|収納後、その状態を保つための工夫。
資料づくりのポイント
資料のまとめ方によって、同じ内容でも印象は大きく変わってきます。ここでは、わたしが、見やすく、わかりやすい資料作成のために気をつけたことをお伝えします。
資料に使う書体をきめる
ワープロには、たくさんの書体があります。研究発表には、読みやすい書体を使います。ついつい強調したいところもありますが、あまり個性的な書体は避けたほうが良いと思います。
資料に使う配色をきめる
色を多用するのも、資料が見づらくなるので、テーマカラーを1色決めました。あまりビビッドな色ではなく、落ち着いたトーンを選びました。
資料に使う写真をたくさん撮っておく
資料に差し込む写真は、なるべくたくさん撮っておくのをおすすめします。特に、ビフォー&アフターは、対応する写真のアングルを統一しておくようにしました。
同じアングルの写真でないと、実際に現地を見ていない人には、いまひとつ臨場感がなく、内容が伝わらないんですね。
TV番組の劇的ビフォーアフターをご覧になったことがありますか。あの番組では、ビフォーとアフターがとてもわかり易く表現されますよね。あんな感じを目指してみると良いと思います!
写真を撮るコツ
おそらく、スマホで写真を撮るかたが多いと思います。写真を上手を撮るためにわたしが気をつけているポイントをあげます。これは、わたしがリフォームの現場で撮影をするときに実行しているものです。特に、部屋全体を撮るときにおすすめの方法です。
- 部屋の角から撮る
- スマホは横長に持って撮る
- しゃがんで撮る
このようにして撮影しておくと、部屋全体がきれいに写ります。撮影でよくあるのが、全体が写っていなくて、肝心な部分の写真がないという失敗です。
全体の写真があれば、必要な部分を切り抜いて使うことができるので、応用が効きますよ!
資料のレイアウトは適度な余白を
資料のレイアウトは、見やすさを第一に、あまり窮屈な印象にならないように適度に余白をつくりました。
写真や表などの図を入れる場合、すべての要素をそろえておきました。
プレゼンテーションのリハーサルをしよう
研究発表の資料ができたら、いよいよプレゼンテーションです。
プレゼンテーションの時間は、20分と決められています。作った資料ごとに、それぞれ何分くらい話すかを計画してみましょう。
たとえば10枚の資料なら、1枚2分ですね。でも特に強調して説明したい資料もあると思いますので、時間配分を調整していきましょう。
私は作った資料をもとに、話すポイントを付箋に書いてマークしてみました。こうしておくと、このページで必ず伝えることを忘れずにすみます。
リハーサルは、まずは自分ひとりでこっそりと(笑)
必ず、家族やお友達の前でも試しておきましょう!
本番は、4~5名のグループと、先生の前で発表しなくてはならないので、度胸をつけておきましょう。
試験当日は自信をもって
当日は、自信をもって行きましょう!「ここまで準備したのですから、絶対に大丈夫。」まずはそう思うことがなにより大事ですね☆
いかがでしたか。以上がわたしが整理収納アドバイザー1級二次試験、研究発表のプレゼンテーションでポイントとしたことです。
提案編では対象者を明確に
もうひとつの課題である「提案編」についてお話しします。
提案編は何より、提案対象を明確にするのがポイントだと思います。
下記のようなものはいかがでしょうか。提案の対象と方法を2つ例にあげておきます。
セミナー・ワークショップ形式での提案の例
ターゲット|ワーキングマザー向け
テーマ|時短を可能にする整理収納術『グルーピングで朝の準備を10分短縮!』
わたしは、ワーキングママは、日本で一番時間のない方だと思っています。家事に育児にお仕事、いつも時間に追われているはず。
そんなワーキングママにこそ、整理収納のスキルが役立ちます。整理収納基本理論「グルーピング」を徹底的に追求して、時短生活を手に入れるための提案はいかがでしょう。
リフォームのプラン提案の例
ターゲット|60代ご夫婦
テーマ|適材適所の収納提案でラクに暮らす『リビングクロークの提案』
リフォーム世代といわれる60代の方の家には、新築時からたまりにたまった物で溢れています。これは、わたしがリフォームの仕事をしているので、本当に実感していますし、事実です。
まず、タンスが3竿はありますね(笑)あとは、膨大な家族写真のアルバム、洋服、本など。
そんな物を、どう選別するか、そしてどこに収納すれば便利なのかを、整理収納基本理論「物の分け方」「定位置管理」を紹介して、快適生活を手に入れるためのリフォームプラン提案はいかがでしょう。
整理収納アドバイザーになって思うこと
わたしがリフォームの仕事をしていることもあって、本当に物に埋もれて暮らしているかたが多いことを実感しています。
毎日、何かしらの探しものをしていたり、たくさんの着ていない服をしまうためのクローゼットを作ろうとしていたり、物がつまれたままのリビングで窮屈な思いをしていたり。
整理収納アドバイザーのスキルは、そういった方々にとって、なくてはならないものです。お客様に気づきを与え、環境を劇的に改善することができます。
ぜひ、二次試験を突破して整理収納アドバイザーになってください。
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