今日は整理収納の鉄則!といわれれる『定位置管理』についてお伝えします。
いきなりどうして?ですよね。
というのは、先日、知人からこんな話を聞いたからです。
「わたし、家の鍵と車の鍵を全部なくしちゃったんですっ!」
「え~!いったいどうしたの?どこかに置き忘れたの?」
「それが、いつからないか分からないんですよ。もしかして家のどこかにあるかもしれないし。」
なんと、いつなくしたか分からないと言うこと。よくよく彼女の話を聞いてみると、仕事に出かけるときに鍵をかけて行き、仕事から戻ったときはお子さんが鍵を開けていて、翌朝にまた鍵をかけるときに、鍵がないことに気づいたそうです。
途中で落としたかもしれないし、家の中にあるかもしれないし、ということで本当にどこにあるか分からず、今も探しているとのことでした。
これに似たような経験は、だれでもいちどくらいあるのではないでしょうか。
このような探し物をなくすための方法として有効なのが、整理収納の鉄則『定位置管理』です。
Contents
定位置管理とは
たとえば遅刻しそうな朝。時間がないときほど、鍵ってなくなりますよね(笑)
これはどうしてなんでしょう。ずばり、鍵の置き場所が決まっていないためです。
あるときはバックの中、あるときは玄関、ある時はダイニングテーブルの上というように、鍵の置き場所が決まっていないと、その都度、鍵を探すことになります。
定位置管理とは、そのようなことのないように、物の置き場所を決める、つまり『物の住所を決める』ということをいいます。
物の住所をきめて、使ったら元の住所に戻しておくということをすれば、物を探したり、なくしたりしなくなるというわけですね。
定位置管理はここから
物の住所を決めるためには、まずは、どんな物を持っているかを把握しておかなければなりません。
使用頻度①
家や車の鍵
これぞキングオブ探し物!?
財布
バッグを変えたために、忘れた~なんてこともありますね。
定期券やパス
駅の改札で気づいても、時すでに遅し…。
スマートフォン
あれっ?スマホがない。「誰か電話してみて~」と頼んだら、意外な場所から♪♪♪
メガネ
これがないと仕事になりませ~ん。(老眼加速中!)
使用頻度②
学校からの集金袋やお知らせなどのプリント
提出期限が今日なのに!どこにいったの?親子ゲンカ勃発…。
ボールペンやメモ、ハサミなどの文房具
たくさんあるのに、インクが出ない!
病院の診察券保険証
窓口で、診察券を忘れたことを告げるときの気まずさったら(汗)
折りたたみ傘
これがないがために、何度ビニール傘を買ったことか!
使用頻度③
懐中電灯などの防災グッズ
もしもの場合に、暗くても探せる位置に!
電池、電球などの消耗品
たしか、このまえ買ったはずなのに~!
ドライバーなどの工具
工具探しで、組み立てる前にモチベーション下がった…。
使用頻度④
祝儀袋やふくさなど慶弔に必要なもの
いざという時にあわてないために。
定位置|いったいどこに決める?
定位置といっても、「いったいどこに住所を決めたらよいの?」と思う方もいるのでは?
特に、日常生活で必要な使用頻度が高いものに対しては、定位置を決める場合におすすめなのは、「動線にしたがって決める」です。
朝起きたら、どこへ行く?
動線とは、簡単に言うと、家の中を動き回る道順のこと。
たとえば朝起きて、まず顔を洗うなら、洗面所へ行きます。そのあと食事のためにリビングやダイニングへ移動して、また身支度のため寝室に戻り、出かけるために玄関へ。こういった一連の動きが動線です。
物の住所はこの動線に沿って決めていくのが良いと思います。
たとえば、
寝室|スマホや財布などの必需品を枕元にセットで置いておく。
リビング|家族で利用するペンやメモなどの文房具の指定席を。
玄関|家や車の鍵。そのほか宅配便用の認印なども常備しておく。
といった具合です。
リビングやダイニングに物の指定席を
リビングやダイニングは、物が多く集まるところですが、意外と収納が少ない場所でもあります。
リビングやダイニングで迷子になりやすい「リモコン」
こんな指定席はいかが?
ダイニングチェアの背もたれにリモコンポケットを手作り
このように、指定席を決めたり、思い切ってカラーボックスなどを1つ用意して、リビングで散らかる物を一か所に集めてみるのもいいかもしれません。
定位置管理で得られる効果
定位置管理で、物の住所が決まると、探し物がなくなるという効果のほかにも、いろいろな効果が期待できそう。先の知人の例も交えて得られる効果を上げてみました。
経済的効果
知人がなくした、車と家の鍵を作り変えるのには、数万円ものお金が必要だそう。また鍵を入れておいたキーケースは有名なブランドの物で、これもまた数万円のお品だそうです。そうなると、経済的ダメージはかなり大きいなものになりますね。
なくした物や、探しても見つからない物を、もう一度買うような、余計なお金を使うことがなくなりますね。
精神的効果
なくしてしまったキーケースは、実はお姉さんからの大事なお土産の品ということでした。
高価な物をなくしたということより、思い出のつまった物をなくしてしたまったという彼女の落ち込み方は半端ないものがありました。
探し物やなくし物で落ち込むことはなくしたいですね。
時間的効果
当たり前ですが、探し物をしている時間は、ムダな時間ですね。
「時は金なり」というように、時間はお金と同じくらい大事なもの。探し物ではなく、もっと有効につかいたいものですね!
というわけで、「探し物をなくす」に有効な、整理収納のテクニック、定位置管理について考えてみました。
家の中で迷子になっている物から優先的に実践してみてはいかがでしょうか。
お片付け無料メール講座 配信中です